日本物理学会2022年秋季大会が終わりました.
久々(登壇者としては初) の対面学会で,色々と感想や反省点があったので書き残しておこうと思います.
準備編
とにかく全然準備が間に合っていなかった.
発表資料は直前の3日でほぼゼロから錬成されており,当日昼までかかっていた.
今回の自分の発表は,以前発表した手法Aに既存手法Bを組み合わせると性能が上がりそう,という話だった.
しかし,これまでPythonで書いていたシミュレーションのプログラムの読み書きしづらさと遅さに耐えきれなくなってC#で書き直すなどの暴挙を始めてしまった結果,1週間前にようやくコードが書き終わったところで,データが何も揃っていなかった.
ここから連日27時くらいまで計算実験をする生活を続け,なんとか実際にちゃんと性能が上がったと言えそうなデータが得られた.
予想以外の結果が出ていたらひどいタイトル詐欺になっていたところだったし,プロセス的にもよろしくないがともかく間に合ってよかった.
なんもかんもギリギリになるまで時間をかけたスケジューリングの悪さが原因であり,今後はもっと計画的な研究生活を送りたいと思う.
発表編
発表1時間前くらいまで研究室でスライドを作っていた.
ここで急に心配性を発揮しPC・タブレット・スマホ・Googleドライブ・OneDrive・USBメモリー・印刷した紙とアホほどバックアップを用意したが,USBメモリーをプリンターに差したまま忘れ,会場ではネット環境が悪すぎてクラウドは使えず,途中で誤植や順番を修正したため紙も使えずと結局ほとんど役に立たなかった.
特にUSBを忘れたのはPC間でデータを移すこともできないので最悪だった.
ただ,スマホにもバックアップを取っていたのだけは役に立った.
というのも,PCをプロジェクターに接続するところで手間取りパワポの発表者ツールを表示できないまま始めてしまったため,カンペが見られなくなってしまい,急いでスマホを取り出してスクリプトを表示させることで事なきを得た.
後で聞くところによれば,なんか焦ってスマホいじってるなーとの印象はあったそうだが,ロクに練習もできていなかったためこれがなければトチり散らかして悲惨なことになっていたであろうので,九死に一生を得たと言える.
ここでの教訓はもしもの備えは十中八九が無駄になってもやっておくに越したことはないということだろう(本当か?)
そもそも発表者ツールを表示しそこねたのは,ギリギリまで練習していたためやたらと混んでいる会場で登壇者席まで行くのに手間取り焦っていたせいであり,準備不足が露呈した形である.
聴講編
自分の発表は初日だったためあとの日程は落ち着いて聞くことができた.
概ねよい経験ができたが少し不満点を上げておくと,案内が少なめで道に迷ってしまったことと,オンラインだとだいぶ音が聞きづらいこと.
発表が終わったあと初めて気づいたが,黒板に「ここにマイクがあるので発言者はここに向かって喋ってください」という案内があった.
気づかなかったのは自分のせいと思いきやあんまり守っている人が多くなかったのでもっとアナウンスを入れてよかったのではないかと思う.
ギャラリー
入場口(撮影は14日) |
企業展示会の物理学会ブースでもらったメモ帳&クリアファイル |
14日の帰りに研究室メンバーで食べてきたハンバーグ |